政府統計の総合窓口(e-Stat)が発表している「建築着工統計調査(2022年)」のデータによると、共同住宅(貸家)1平米あたりの建築費単価は、木造17万円、鉄骨造26万円、鉄筋コンクリート造(RC造)27万円でした。
これを基準に、単純計算で20坪のアパート建築にかかる費用を計算*すると、木造約1,124万円、鉄骨造約1,719万円、鉄筋コンクリート造(RC造)約1,785万円となります。
構造 | 木造 | 鉄骨造 | RC造 |
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建築費用相場 | 約1,124万円 | 約1,719万円 | 約1,785万円 |
20坪の土地の場合は狭小地とされ、アパート建築には高い技術を伴います。したがって、坪単価で単純に算出される費用よりも高くなることも珍しくありません。そもそも、狭小地のアパート建築に対応している会社を探す必要もあるでしょう。
20坪の土地でアパート建築をすれば建築費用を抑えられるため、初期費用を大幅にカットすることも可能です。アクセスのよいエリアであれば、狭小地であっても1K、1Rなどのこだわりのアパートを建築することもできます。この広さの土地であれば、アパート建築以外にも自販機設置や駐車場、貸し倉庫などでの活用も考えられるでしょう。毎月ある程度の収益を得るためには、賃料を設定することで収益計画が立てやすいアパート経営が特におすすめです。
両親と同居したために築30年ほどの実家が空き家になっていました。固定資産税もかかっていくことから売却か、活用するか悩んでいました。そんな中、インターネットで1棟773万円の戸建賃貸のことを知りました。貸家建付地として税金も安くなるし、副収入を得ることができるならと活用を決めました。周辺相場家賃は8万~9万の場所ですが、11万円で入居者も決まり戸建賃貸の市場性を感じています。 (※戸建賃貸オーナーの口コミ)
20坪の土地を活用してアパート経営して高い収益を上げたいのであれば、できるだけ階層を増やして部屋数を確保することを考えるのではないでしょうか。しかし、建ぺい率や容積率という言葉を聞いたことがあるように、アパート建築には法で定められた基準があります。入居者だけでなく近隣の安全を守るためには様々な制限を受けることになるでしょう。アパート建築をする前に「建築基準法」と「都市計画法」の2つについては、その概要だけでも理解して確認しておくことが大切です。
狭小地では、大掛かりな建物を建てることはできませんが、その分、低予算で土地の購入ができます。
これは、面積が小さいからというだけでなく、建物を建てる際に制約が出ることがあり、そのため相場より安い価格設定にされることもあるからです。
また、維持費を抑えられるというメリットもあります。これは、購入した土地面積に比例する『登記費用』や『申請費用』が安くなること、同じく、土地面積に比例する『固定資産税』『都市計画税』といった税金が安くなることが挙げられます。狭くても好立地であれば、ビジネスチャンスになる可能性は大いにあるのです。