アパート建築は高額な費用が必要となるだけでなく、今後20年、30年維持しなければならない大切な資産となります。そのため、事前にアパート建築前にすべきことやアパート建築の基本的な流れについて知っておくことが大切です。
所有している土地を活用して賃貸アパートの経営をするには、まずは賃貸物件の建築からになります。アパート建築は、生活の収入源、節税対策、など目的によってその規模や投資額が決まるもの。何を目的として賃貸アパート経営をするかについて、明らかにしておくことが大切です。
土地活用には、アパートだけでなく、駐車場やトランクルーム、コインランドリーなど、様々な選択肢があります。利便性や面積、土地の形状などにより、アパート建築に向いているかどうか、ハウスメーカーや不動産会社、金融機関などにヒアリングしながら考えをまとめましょう。
アパート建築に必要な費用をどのように捻出するのか、しっかりと計画を立てておくことが大切です。潤沢な資金がない場合は、ローンを活用することになりますが、その際にもどの程度自己資金を支払えるのかについても明確にしておかなければなりません。節税対策が目的なら、税理士や会計士などに相談するのもいいでしょう。
具体的な土地活用の計画や資金計画を立てたら、アパート建築を依頼するハウスメーカーや工務店などを選ばなければなりません。長期的なアパート経営で資金回収だけでなく収益も見込むのであれば、住宅性能とともに入居者に選ばれるデザイン性にも優れた業者を選ぶ必要があります。これまでの施工事例などを参考に、どのような建築の特徴があるのか把握することが大切です。
一般的なアパート建築の流れは表のようになります。信頼できる業者であれば一任できますが、基本的な建築工程については知っておいた方が意見を言いやすくなります。
建築工程 | 具体的な内容 |
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1.ヒアリング・面談 | 業者と建築に関する要望を伝え、不安や疑問を解消します。 |
2.事前調査・コンサルティング | 敷地や周辺状況の調査を行い、希望する建物が建築できるかを把握します。 |
3.企画・立案 | 業者が入居者やオーナーのニーズに合った建物の企画・立案をします。 |
4.提案・打合せ | 業者がプランを提案し、キャッシュフローについても相談します。 |
5.契約 | プランや費用見積もりなどに納得したうえで正式な契約を交わします。 |
6.建築着工 | 近隣への配慮を行いながら建築作業を進めていきます。 |
7.完成・引渡し | 完成した建物を確認して納得できれば引渡しとなります。 |
8.入居者募集 | 早期満室に向けて着工と同時に入居者の募集を開始することもあります。 |
アパート建築では、地域情報や入居者ニーズを事前に把握しておくことが大切です。駅から少々離れていてもおしゃれなデザインのアパートであれば、入居率の高いアパートになることも珍しくありません。入居者にどのようなアパートが人気なのか、しっかりとリサーチしておきましょう。